定期点検ってどうして必要なの?

2019年08月31日
コラム 空き家を考える


=住まいは点検・メンテナンス(維持管理)が重要=

 

注文住宅で建築する方、分譲住宅を購入する、前世代から引き継いだ。様々な形で住まい手に入れるケースがあります。多くの方がこの時点で持ち家を所得することへのある意味ゴールだと思っているのではないでしょうか。

 

実は住まいは、手に入れた所から手入れ、メンテナンスが必要になります。人に例えると、結婚してやがて可愛いお子様を授かり、ご家族皆様で育んでいくことでしょう。大人になるまでには幾度も病気や、時には怪我等をして病院に駆け込むこともあり、その度に、病院で治療し健康を維持していると思います。

 

住まいも同様で、新築で住宅を建築、購入した時点で、人が生まれた時と同じこと。ここから、大切に育んで行く必要があります。

 

 

建物も年を経るにつれて、時には、壁に亀裂や、設備が故障するなど各部分で異常事象(人でいう風邪や怪我他)が発生してきます。

まめに点検や必要に応じたメンテナンスを行うことで、長期に渡り住まいを活かし続けることができますが、実際には建物中で何が起きているか分からない事もあります。

例えば、雨漏りやシロアリ被害なども、目に見える事象があれば、直ちに対応できますが、壁体内や床下など中々目にしない箇所で起きていると、事象によっては大掛かりな修繕工事が必要となってしまう場合もあります。

定期的に点検(健康診断と同様に)を受け、異常が認められれば早期に処置をしていくこと、住まいは手に入れたら終わりではなく、そこから育んでいく、維持修繕がとても大切だと言うことを知っておきましょう。

 

【認定長期優良住宅には点検・メンテナンスが義務付けに】

平成21年、今から約10年前に認定長期優良住宅法が施行されました。この法制度は減税等も恩恵もあるので、近い将来建築を検討される方は一度耳にされたのではないでしょうか。

この長期優良住宅の一番のポイントは「維持保全計画」、点検やメンテナンスが義務付けられていることです。つまり、定期的にメンテナンスをされる=長期に渡り住まいが維持されていくことでもあります。

 

【維持管理された建物が不可価値へも】

 

住まいを所得された方は、自分の家を売却しよう、なんて考えている人は殆どいないと思います。ですが、私達の過去の経験からいうと、家庭の諸事情から売却する時は急にやってきます。

その時もし、皆様が購入者の立場であったら、点検、メンテナンスがしっかりされていて、図面やメンテナンス記録等が残っている家とそうでない家のどちらを選択、購入されますか?大多数の方は前者を選ぶと思います。

後で、雨漏りした等の事象が購入後に起きてほしくはないですし、確実に良い物件を手に入れたいと思うのは当然です。

また、少し相場より価格が高くても、質や情報が明確化された建物の方を選択されると考えられます。このように、しっかり点検・メンテナンス、そして長期優良住宅などの質の見える住宅は、今後の中古住宅流通の中でも付加価値と評価される時代に向かっていく事と思われます。

おかにわグループでは、しっかりした家をつくる、またはリフォーム・リノベーションするだけでなく、完成後の住まいを点検、メンテナンスを施し、長きに渡り住み続けられ継承される「家まもり」に力を注いでいます。