2017年12月24日
空き家を考える
質問「日本の景観を作っているものは何でしょうか」
外国人が日本に降り立って、初めて目にする街の風景を見て「この景色は思い描いていた日本のイメージじゃない」と口にする人が多いそうです。
そびえ立つ高層建築物、ぎゅうぎゅうに所狭しと立ち並ぶ家々。
寺社仏閣をイメージして来日すると、このギャップに驚くのでしょう。
そう。この答えからもわかるように景観を形づくるその多くは「住宅」です。
そんな景観を代表する家屋の「空き家」の増加が深刻な問題となっています。
総務省の2013年「住宅・土地統計調査」(速報集計)によれば、
住宅総数は総世帯数を上回り、空き家数は約820万戸と過去最高を記録。
「7、8軒に1軒」といった割合になってきていてここからさらに増えていくでしょう。
空き家の増大は景観が悪化するだけでなく、倒壊の危険や犯罪を誘発し、
手入れのないまま雑草が生い茂り、野良猫やねずみが住みつき荒涼とした町並みとなる心配も・・・。
周辺地域の防災・防火・外部不経済・イメージダウンによる地域全体の問題となっていきます。
でも、この「空き家」は放置すれば負の遺産ですが、
適正な管理・活用がなされれば地域の大切な「正」なる資産になります。
建築、不動産、リフォーム部門を所有する岡庭建設では、
市内にどんどん増えている空き家についてはかねてより危機感を抱いており、
工務店としてこの「空き家を有効に活用できないか?」と模索を続けておりました。
私たちはそんな「正」の資産を適正に管理し、「貸したい・売りたい人」と「住みたい・建てたい人」をつなぐ。
これがおかにわグループのワン・ストップ・サービスが生まれた背景です。
「空き家に関する悩みや問題は、生活環境や家族、地域の違いで十人十色です。」
築50年の物件。売るにしても貸すにしても難しい物件で、
急いで何かしないといけないわけではないのですが、
ほっておくわけにもいかず・・・。
一人暮らしの母が、高齢者介護施設に入所した為、実家が空き家になるのですが・・・。
空き家にかかる管理や修繕の費用を抑えたいのですが・・・
「今は住んだり、売ったり、貸したりは考えていない。」
「時期が来れば相談しよう。」
危険な状態になった住宅の撤去にあたり、補助金はないのでしょうか・・・?
こんなお悩みをお抱えの方も少なくないと思います。
実際、家を売るのかメンテナンスをして維持するのか、まだお決まりでない場合、
一体どこに相談すればいいのかわからない方も多いでしょう。
そんな、空き家の「どうすればいいのかわからない!」は、まずはおかにわリフォーム工房へご相談ください。
維持管理の方法や、今まで考えていなかったような活用方法まで
「建築」・「税務」・「法務」といった幅広い分野の専門家がしっかりと話を聞き、
実際の家を見て(診断して)どのように管理、活用していくかを提案します。
→おかにわグループのワンストップサービスへのリンク
空き家をきちんと手入れをして暮らせるようにする。
不要な空き家は必要な人へ渡るように手続きのお手伝いをする。
訳あって留守になっている空き家をしっかりと守る。
こんな1つ1つのお手伝いが、家を守り、地域の景観を整え、街のデザインを形造っていく。
私たちおかにわリフォーム工房は、ただ1件の家をつくるのではなく、街並みを造っていきたい。そんな思いで仕事をしています。