地震に備えて今出来ることを 〜耐震、インスペクション〜

2018年07月10日
防災を考える


 

首都直下型のM7クラスの大地震が30年以内に70%の確率で起こると言われている中、

家族を守るシェルターとなる家の耐震性、劣化対策等について、今関心が高まっています。

来るべき時に備え、私たちに今出来ることは何でしょうか。

 

今や住宅を売り買いする人だけでなく、自分が住んでいるお住まいについて

「安心・安全のため」を理由に「家の状況を正確に知っておきたい」という問合せが増えています。

 

そんな方には、まず「インスペクション」をお勧めしています。

 

インスペクション(住宅診断)

 

ホームインスペクション(住宅診断)とは、「住宅診断」や「建物検査」などともいわれ、

住宅の設計・施工に詳しい建築士などの専門家が、住宅の劣化状況について調査を行い、

欠陥の有無や補修すべき箇所、その時期などを客観的に診断するというものです。

診断の方法は、目視で、屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断するのが基本です。

建物の傾きを調べるための水平器や、基礎に鉄筋が入っているかどうかを調べ、

現況検査チェックシートに基づき報告します。

耐震性に関しては下記の様な機材等を使用する詳細診断もあります。

 

レーザーレベルを使用し建物の傾きを調べます。

基礎コンクリートの金属を探知する検査

 

インスペクションで使用する主な道具

 

おかにわリフォーム工房の耐震診断の事例

 

上記のような診断結果を元に、耐力の不足している場所を正確に診断し、

適材適所について補強工事を計画することが大切です。

おかにわリフォーム工房では、数値だけに頼ることなくお客様の現在の暮らし方や、

将来の住まい方についてもじっくりとお伺いしながらアドバイスをさせていただいています。

 

建物の竣工年月日からわかること。

ターニングポイントは「昭和56年6月1日

まず、ご自身のお住まいについて建設された時期を知ることから始めましょう。

昭和56年6月以前の建設された建物は、建築基準法上「旧耐震」にあたるため、

耐震性が不足している判断の1つの基準となります。

ですから、56年6月以前の建物は必ず、耐震診断を行ったうえ、補強方法を検討する必要があります。

 

実際には、2012年に建築基準法の改正がありましたから、2012年より前の建物は

安心のためにも耐震診断だけは行う事をおすすめしています。

 

 

写真は、築30年になる某ハウスメーカーで建築されたお住まいの様子です。

定期点検はすでに終了し、その後は特別な点検や検査は行っておらず、

台風や地震に備えてまずはお住まいの様子が知りたいと地域工務店である弊社へご相談をいただきました。

 

一見してキレイにお住まいの様ですが、基礎に鉄筋が入っておらず、建物の傾き

(3m以上の距離で6/1000勾配の続く傾斜)が計測されました。

来るべき地震に備えて、今出来る範囲での耐震補強工事を施しています。

 

あなたのお住まいは大丈夫ですか?

耐震診断やご相談については、下記よりお問い合わせください。

 

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